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英語の丁寧表現

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★「上げる」の文例から 3番目の意味「やる、与える」で使われる文例です。ちなみに1番目の意味は「下から上に移す」2番目が「値段・価値・程度などを高める」 和文:どれでも好きな物を 上げる から、持って行きなさい。 英文: I want you to have whichever you like; please take it with you. ここの「上げる」は 英語の” give ”の意味ですが、日本語で「上げる」の同義語には「 やる、与える、差し上げる 」等があります。我々日本人は与える対象が誰かによって使い分けていますよね。目下の者や動物などであれば「やる・与える」、同列の者であれば「上げる」、目上の人であれば「差し上げる」を使います。「上げる」は上・中・下でいえば中間ということになります。「差し上げる」は 謙譲語 の一つですが、年々若者の単語から消えつつある単語群です。私の子供たちから、この手の言葉を聞いたためしがありません。 ところで英語には単語としての謙譲語はないけど、表現方法としての丁寧な形式はたくさんあるようです。ここの英文の “ I want you to have ” は「あなたに持ってほしい」 が転じて 「 上げる 」となっています。 “ give you ”よりは丁寧な言い方になります。 当たり前のことですが、日本語で同じ意味の事柄を様々な言い方ができるのと同様、英語でも何通りもの表現方法があるのです。 英語でこの謙譲語を “ the humble form ”と言います。 photo credit: asenat29 via photopin cc

言い方を変えれば

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「あきらめる」の文例 photo credit: miuenski via photopin cc 和文:なくした時計はもうあきらめなさい。 英文:You’d better reconcile yourself to the loss of your watch.  “reconcile oneself to” =~に甘んじる⇒あきらめる。 また、you’d は you had や you would の略です。 ここでは you had better で ~した方が良いの慣用句です。 Reconcileの第一義の意味は「和解させる・調停する・仲裁する」です。 ”reconcile oneself” は「自分と和解する」で、転じて「あきらめる」になる訳です。 なるほど分かりやすい。  「飽きる」の英語表現 農家だった私の家では、夏になると毎日かぼちゃの煮物が、秋にはジャガイモの煮物が食卓に出されました。家の裏畑で獲れた野菜を食べる、しかもおかずはこれだけで他には漬物と味噌汁だけの毎日が続くのでした。子供の私は本当にいやだった。こんな時の「もう飽きました」の意味・用法では have one’s fill of ~, や be completely satisfied ~ を使うようです。 「もう、いっぱい」「完璧に満足」ってわけです。日本語でも「もう、たくさんです。」といいますね。 「飽きる」は一般的に be tired of の慣用句を覚えさせられていると思います。もっと直接的に考えると 「飽きる」→「つまらなくなる」→「興味がなくなる」で loss interest in で 「飽きる」の意味となります。試験で be tired of だったか be tired with だったか思い出せなければ loss interest inを使って英訳する事もできます。 あまり、慣用句を覚えられない自分に腹を立てるより、先ず日本語を別の日本語に置き換えて考えてみるのも有効です。

日本語の動詞が英語の前置詞?!

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日本語の「合う」はちょっと珍しい単語です。 その意味・用法は次の5つとOxford Basicでは記載されています。 適合する 合致する 調和する 正しいものと一致する(時計が合う等) いくつかのものが互いに同じ事をする  1~4にはそれぞれ fit, agree with, match, be correctの英語の動詞が該当するのですが 5番目だけは違うのです。 5番の使い方は「話し合う」「愛し合う」等の使い方で「動詞+合う」で「お互いに~する」の意味です。私は5番の意味での「合う」は全く別の単語と認識していました。 案の定、英語にすると with, each otherやtogetherと前置詞や副詞になっています。 「話し合う」なら “talk with” 「愛し合う」だと “love each other” となります。 試しにカシオの電子辞書でジーニアス和英辞典を引いてみました。 やはり1~4の意味とそれに該当する英語は載っていますが、5番の意味についての記載は有りません。 尚、広辞苑等の国語辞典には5番の意味・用法についての記載は勿論ありますし、旺文社の和英中辞典にも記載されていました。 これってどういう事? 「愛し合う」の「合う」は無視してもいい単語じゃないけど、英語を中心にして辞書を作ると5番の用法は混乱を招くとの判断かねぇ。 「合う」は全ての動詞と結合させて「2人以上の人間が同じ動作をする」意味を作ることができる、思えば大変便利な「動詞」です。  photo credit: MightyBoyBrian via photopin cc

基本単語を組み合わせるシンプル英語

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動詞 ★「遭う」の文例から 和文: 田中さんは交通事故に遭ったそうです。 英文: I hear that Mrs. Tanaka was in a traffic accident. “be in a accident” で「事故に遭う」の意味になっています。「遭う」に相当する英語はmeet, encounterですが、シンプルな英語で十分であることがわかります。私は学生時代の英語授業の影響が強くて、シンプルに英語を話す頭の構造になっていなかったのです。ここの英語の文章は全て、英国人学者が作成していることが重要です。日本人の英語専門家が付ける英語は間違ってはいないけど、難しい単語を使いたがります。  ★ 「合う」の文例から 和文:ネクタイと服が合っていません。 英文:His necktie and suit do not go together. この go togetherって洋画や海外ドラマの台詞で何度か聞いたことがあるので良く使うみたいです。「彼には田舎の生活が合っている。」や「弟にはスーツ姿より、T-シャツでカウチに寝そべっている方が合っている。」などの台詞に使われていました。私には簡単な単語の組み合わせで覚えやすいのですが、どうですか? “go well with” という言い方もあります。  簡単な単語の組み合わせで十分英語が話せることをもっと学校でも教えるべきだね。 photo credit: visualpanic via photopin cc